ビーグル号の3人
- 作者: リチャード・L・マークス,竹内和世
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 1992/06/10
- メディア: 単行本
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1831年。イギリスの海軍調査船ビーグル号は、若きダーウィンを乗せて出航する。この本の主人公は、ダーウィンと、艦長ロバート。フィッロイ、そして、ティエラ・デル・フエゴ(南アメリカ南東部に諸島)から連れ帰ったインディアの少年ジェミーの3人だ。
ヴィクトリア時代にあり、大英帝国が産業革命により繁栄し、世界にその勢力を伸ばしていたこの時代。それは、イギリスにおける、経済、社会、思想、文化の大変革期であった。その後、ダーウィンの「進化論」がイギリス社会に大論争を巻き起こす。
本書は、私が一番にお薦めするノンフィクションだ。
目次
1.事の起こりからとりあえずの結末まで
2.真の事件の幕開けから終末まで
3.ジェミー・バトン裁判
4.この物語の真の結末
5.ダーウィンは生きのびた
大変化の時代。それは現代に通じるものがある。文化と文化の摩擦や対立。経済的利害。信仰や思想。本書が現代の参考になるかどうかは別として、歴史を知るということは重要だ。単に事件や年号を覚えるのではなく。