プロジェクト・マネジメント・プリンシプル
プロジェクトマネジメント プリンシプル - 変革の時代を生き抜くための人と組織の挑戦 [原書名:The Principles of Project Management]
- 作者: プロジェクトマネジメント協会(PMI),PMI東京支部
- 出版社/メーカー: アイテック
- 発売日: 2006/08/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私は、90年代にIT関係の仕事をしていた。そのうち、3年程はプロジェクト・マネージメントを専門にやっていたように記憶している。当時は、ジェームズ・マーチンの「RAD」(高速アプリケーション開発)に洗脳されて、彼の来日講演を聞きに行ったりもした。
さて、本書の原題は"The Princeples of Project Management"であり、サブタイトルは「変革の時代を生き抜くための人と組織の挑戦」だ。IT系の人にとっては常識だろうが、本書はPMI編、PMI東京支部漢訳であり、当然ながらPMBOKの流れを汲んでいる国際標準なのだ。
より簡単なプロジェクト・マネージメントの本としては、中島秀隆氏の「PM プロジェクト・マネージメント」があるが、現在流通している改訂版よりも、最初の版の方が私は好きである。これは名著だと思うのだが、人に貸したまま帰って来ない。「良書は旅をする」と言い聞かせるしかないだろう。
本書の概略は、以下の通りとなっている。
第1部 プロジェクトの組織化
第2部 プロジェクト・マネジャーの役割と責任
第3部 プロジェクトのチーム形成
第4部 コンフリクト・マネジメント
第5部 交渉と契約
第6部 契約マネジメント
第7部 時間とストレスのマネジメント
第8部 プロジェクトマネジメントと組織開発
難解な図書かもしれないが、マネージャー以上であれば最低限通読しておくべき本だと思う。そうでなければ、その会社は潰れるとまでは行かなくとも勝てる見込みは無い。まあ、大企業の場合は・・・かもしれないが。
もちろん、本書はIT系企業や、IT部門のためだけの本ではない。あらゆる組織に共通する必読書、教科書だと言えよう。