白井京月の読書ノート

2009年から2014年の読書メモ

P.F.ドラッカー

ドラッカー 365の金言

ドラッカー 365の金言

P.F.ドラッカー。1908年に生まれ、2005年に逝去。おそらく、誰もが知っている名前である。処女作は、1939年の『「経済人」の終わり』だ。邦訳されている本は数多く、若い人はどれから読めば良いかが分からないと悩んで当然だと思う。さて、どれから読もうか、という時に、この本「ドラッカー365の金言」が参考になるのではないだろうか。

例えば、今日のタイトルにした「命令から責任へ」は6月6日の見出しであり、こう説明がある。「かつての組織は権限に基礎をおいていた。これからの情報型組織は責任に基礎をおく」となっており、さらに、「マネージメント・フロンティア」からの引用が示される。そして、最後に、ACTION POINTが書かれている。1ページは、このような構成で貫かれ、これが365個あるという形式だ。

読み方はいろいろあるだろ。ただ、これから本格的にドラッカーを読むのであれば、この本からはじめて、自分にとって有益な、あるいは興味深い本を見つけ出してはどうだろうか。ドラッカーの文章には、いたるところに金言がある、この本だけでドラッカーのすべてが理解できるというものでもない。もちろん、全面的にドラッカーを礼賛する必要もない。大事なのは、自分の頭で咀嚼するということだ。

さて、このような仕事を365日ではなく、1200日以上、毎日継続されている人がいる。通称「ドラッカリアン1号」氏。http://blog.livedoor.jp/pfd/
こちらの記録にも注目である。